骨密度と飲酒との関係

文献・資料
08 /17 2017
骨密度には、食生活や生活習慣も大きく関わっていることが知られていますが、お酒についてはどうでしょうか?
最近、PLoS Oneに興味深い論文が出ていましたので紹介します。

Jang HD, et al.
Relationship between bone mineral density and alcohol intake: A nationwide health survey analysis of postmenopausal women.
PLoS One. 2017 Jun 29;12(6):e0180132. doi: 10.1371/journal.pone.0180132. eCollection 2017.

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28662191

Korean National Health and Nutrition Examination Surveyとありますので、韓国の国民健康栄養調査ですね。
その調査から、骨密度の測定を実施した約3,300人の閉経後女性のデータを抽出し、飲酒の頻度や量との関連を調べたそうです。

その結果、

全然飲まない人、逆に多く飲酒する人(週4回以上)に比べて、週2〜3回飲む人で最も骨密度が高いという結果が得られたと報告されています。1回当たりの飲む量によっても異なり、1回あたり「1-2杯または5-6杯」と回答した人で骨密度がやや高かったようです。

ちなみに、"「1杯」とはアルコール約8グラム相当であり、ビール220mLまたはSo-ju 50mL分と同等"と書いてあったのですが・・
私はSo-juを知らなかったので、何!?と思ってしまいました・・・
ソジュ(韓国焼酎)のことでした。
そーじゅーことでしたか。

・・すみません(*・`ω´・)ゞ

さらに骨粗鬆症についても検討したところ、飲まない人や多量飲酒者の方は、少し飲む人に比べて骨粗鬆症のリスクが約1.7倍高まるとの結論となっています。

詳細は本文を読んでいただければと思いますが、まずは、いわゆるアルコールのU字効果、ここでもか!という感じですね。

ということで、皆様またほとほどに楽しく飲みましょうね。

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「ロコモ予防教室」の有効性

文献・資料
07 /30 2017
皆様こんにちは。
久しぶりのブログ更新です。

最近、多くの自治体で「ロコモ予防教室」「ロコモ予防講座」などが開催されていますが、皆様は参加または担当などされたことがありますでしょうか?
今日は、そのような講座が実際に実施されて一定の効果を上げたという報告をご紹介します。
J-STAGEでどなたでも読めます。

「ロコモティブシンドローム予防教室の取り組み── トレーニングの定着を目指して──」
幡野 真妃、ほか
日本農村医学会雑誌 65(5):984-993,2016
http://doi.org/10.2185/jjrm.65.984

抄録の一部を引用して紹介しますと、

"当教室ではトレーニング(日本整形外科学会のロコモーショントレーニング及び独自に開発したロコモ予防のトレーニング,以下:ロコトレ)の定着を目指した。対象は2014年に開講した教室参加者30名である。教室は同窓会まで含めて全9 回であり,ロコトレの重要性と効果を多方面から繰り返し伝えるとともに,参加者には毎日ロコトレ実施記録を記入してもらった。また,ロコトレの効果を実感してもらうために毎回の教室では開眼片脚立ちのタイムを測定した。"

のだそうです。
ちなみに、多職種が関わっているというこの教室のプログラムは1教室6ヶ月(全8回)からなり、1回あたり120または150分、「同窓会」は教室終了から3ヶ月後に開催とのことですので、全部参加すれば9ヶ月間というかなりのボリュームです。

その結果、8割以上の参加者(教室終了時90%、同窓会でも83%)がロコトレを週2〜3回以上実施しており、症状の軽減や運動機能、体力測定の結果の向上がみられたそうです。

企画者と参加者の興味と意欲がかみ合えば、健康増進に大きな効果があるという報告だと思います。

なかなかここまでの内容・回数を実施するのにはエネルギーが必要かもしれませんが、我々もパワー充填して頑張ってみたいと思います!

ロコモ&メタボ研究会

ロコモティブシンドロームとメタボリックシンドロームの予防に関する研究と実践をめざすフォーラムです。